厚肉成形の基礎知識
これらの厚肉成形品の主な用途としては、レンズやボタンなどになります。

1.ヒケがないこと
2.ウェルドラインがないこと
3.フローマークがないこと
4.異物混入が無いこと、混色が無いこと
5.抜けキズがないこと
6.離型性が高いこと(クラック、変形が無いこと)
上記の要望を完全に満たすためには、加工現場としては厚肉成形に特化した成形機に加え、
厚肉成形品を成形する技術やノウハウはもちろん必要です。
しかし、それ以前に設計者や開発者が設計段階で織り込んでおくべき項目がたくさんあります。
なぜなら、ヒケの発生やウェルドライン、フローマークなどはもともとの設計が肉厚の不均一な形状であったり、適切なゲート位置が設定されていないなど、よい設計を行うかで決まってしまうからです。
設計者・開発者が押さえておくべきポイントは、下記となります。
見た目の品質が重視されるようなレンズなどの厚肉成形では、ゲートの位置・寸法・形状をどのように設計するかによって品質が大きく左右されます。なぜなら、ゲートは金型内の樹脂の流れを決定してしまうからです。例えば厚肉成形はゲート位置を改善するだけでヒケを回避できるケースもあるので、ゲート位置を変更できるよう、できるだけ柔軟な設計を行うことが必要です。
樹脂射出成形において、肉厚が不均一である場合、収縮率の違いによってヒケやソリが発生しやすくなります。この傾向は厚肉成形においては特に顕著になり、さらに見た目の品質にも大きく影響するので、できるだけ肉厚を均一にできるよう設計することが望ましいとされています。
厚肉成形は他の樹脂射出成形品に比較し、厚みがあることに加え樹脂自体をめいいっぱい詰め込むことから、成形品が金型から抜きにくい(離型しにくい)といったことが発生します。従って、離型しやすい様に抜き勾配を設けたり、あるいは適正な数の突き出しを適正な位置に配置することが求められます。
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